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日別アーカイブ: 2025年3月24日

たつや鋼建のよもやま話~第2回~

皆さんこんにちは!

 

株式会社たつや鋼建、更新担当の富山です。

 

 

 

第2シリーズ:機械搬入の流れと準備作業

 

 

機械搬入作業は、単に機械を運び込むだけの作業ではなく、搬入前の綿密な計画と準備が必要です。特に、大型の機械や精密機器を扱う場合、一つのミスが重大なトラブルや事故につながる可能性があるため、安全対策を徹底することが求められます。

例えば、狭い通路を通過しなければならない現場では、ミリ単位での調整が必要になることもあります。また、機械が数トン単位の重量になる場合は、クレーンやフォークリフトを適切に選定し、安全に搬入できるかどうかを慎重に検討する必要があります。

このように、機械搬入作業には事前の計画、適切な機材の準備、安全対策が不可欠です。今回は、機械搬入の基本的な流れと、それぞれの段階で必要な準備について詳しく解説していきます。


1. 機械搬入の流れ

機械を搬入する際の基本的な流れは、①搬入ルートの確認 → ②必要な機材の準備 → ③搬入作業 → ④据付準備へ移行 という4つのステップに分かれます。それぞれの工程について詳しく見ていきましょう。


① 搬入ルートの確認(機械の移動経路を計画)

機械を現場に運び込む前に、まずは搬入ルートの確認を行います。この作業を怠ると、搬入当日に「通路が狭くて機械が通らない」「床の耐荷重が足りない」などの問題が発生する可能性があるため、慎重にチェックすることが必要です。

機械のサイズ・重量を考慮し、通行ルートを決定

  • 機械の全長・全幅・全高を計測し、搬入口や通路のサイズと比較
  • 建物内のエレベーターや階段の有無を確認し、適切な搬入方法を検討

障害物の有無や床の強度をチェック

  • 搬入ルート上に障害物(梁・ドア枠・天井の低い部分)がないか確認
  • 床が機械の重量に耐えられるか計算し、補強が必要かどうかを判断
  • 屋外の場合は地面の状態を確認し、凹凸や傾斜がないかをチェック

特に、工場や倉庫などの床は一見頑丈に見えても、重機や重量物を載せるには補強が必要な場合があるため、事前に建築図面を確認することが重要です。


② 必要な機材の準備(搬入をスムーズにするための機材選定)

搬入作業を安全かつスムーズに進めるためには、適切な機材を準備することが不可欠です。機械の大きさや重量に応じて、以下のような搬入用機材を選定します。

クレーンやフォークリフトの手配

  • 機械が大型で屋外搬入の場合 → クレーンを使用してトラックから吊り降ろし
  • 中型機械で工場内に搬入する場合 → フォークリフトで移動
  • 狭い通路を通る場合 → キャスター付きのハンドリフトやローラーを使用

機械を保護するための梱包・緩衝材の準備

  • 高価な精密機械の場合、衝撃吸収材(発泡スチロール・エアパッキン)で保護
  • 湿気やホコリの影響を受けやすい機械は、防水・防塵カバーで梱包
  • 重量物の場合は、木枠や鉄製の枠で補強し、安全に搬送

必要な工具や固定具を準備

  • ボルト・ナット、アンカーボルト(据付時に必要)
  • チェーンブロックやウィンチ(微調整が必要な機械を持ち上げる際に使用)
  • 作業用の台車やスロープ(段差がある場合の移動用)

搬入機材の選定を誤ると、作業効率が落ちるだけでなく、安全性にも影響を与えるため、現場の状況に応じて適切な機材を用意することが求められます。


③ 搬入作業(機械を現場まで安全に運ぶ)

いよいよ実際の搬入作業に移ります。この段階では、搬入計画に基づいて慎重に機械を運び込むことが重要です。

トラックから機械を降ろし、安全に運搬

  • クレーンを使用して、トラックから吊り降ろす際は、バランスを確認しながら慎重に
  • フォークリフトで搬入する場合は、重心の位置を確認し、ゆっくり移動

必要に応じて仮置きし、据付準備

  • 据付場所に直接設置できない場合は、一時的に仮置きスペースを確保
  • 仮置き後、水平を確認し、必要に応じて微調整を実施

搬入時のトラブルの多くは、重機の操作ミスやバランスの崩れによる機械の転倒が原因となるため、作業員同士の声かけや合図を徹底し、慎重に作業を進めます。


④ 据付準備へ移行(設置前の最終確認)

搬入作業が完了したら、次は据付作業の準備に移ります

設置場所の最終確認

  • 設計図と照らし合わせ、機械の位置が正しいか確認
  • 床の水平が確保されているかチェック

必要な工具や固定具を準備

  • アンカーボルトで固定するための工具を用意
  • 振動やズレを防ぐための防振ゴムやスペーサーを準備

これらの準備が完了したら、次の据付作業へと進みます


3. まとめ

機械搬入作業は、事前準備が作業の成否を左右する重要なプロセスです。

  • 搬入ルートを確認し、障害物や床の強度をチェック
  • 適切な機材を選定し、安全に運搬できるように準備
  • 実際の搬入作業では、慎重な操作とチームワークが不可欠

次回は、**「機械据付の流れと調整作業」**について詳しく解説します!搬入された機械をどのように正確に設置し、稼働できる状態にするのか、その具体的な手順を紹介していきますので、お楽しみに!

 

 

 

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