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月別アーカイブ: 2025年5月

たつや鋼建のよもやま話~第6回~

皆さんこんにちは!

 

株式会社たつや鋼建、更新担当の富山です。

 

 

【第6シリーズ】最新技術と機械据付の未来

― 自動化・省人化が変える現場のかたち ―


今回は、日々進化する「機械据付の最新技術と今後の展望」についてご紹介します。

人手不足、安全性向上、コスト削減などの社会課題を背景に、AI・ロボティクス・自動搬送といった技術が急速に現場へと導入されはじめています。

今後、私たちの仕事はどう変わっていくのか?
最前線の技術動向とあわせて見ていきましょう。


1. 自動化された搬入・据付が現場を変える

 

● AGV(自動搬送車)の導入

AGVとは、センサーや磁気・レーザー誘導で無人搬送が可能な車両のこと。
工場の屋内作業だけでなく、据付現場でも使えるようになってきました。

  • 人が立ち入れない狭小スペースでの搬入

  • 人手に頼らない荷物運搬

  • 複数のAGVが同時に稼働し、荷物を分担運搬

これにより、省人化と安全性の両立が可能になります。


● リモート操作式クレーン・ウィンチ

従来、クレーン操作には「見通しが良い場所にオペレーターが必要」でしたが、
最近ではカメラ付きの無線式リモート操作によって、離れた場所から操作できる機種も登場しています。

  • 荷物に直接近づかずに操作可能

  • 事故リスクの低減

  • 高所や視界不良場所での操作性向上

建設現場でも同様の遠隔操作技術が進んでおり、**「人が機械を監督するスタイル」**へと現場が進化しています。


● 自動制御式レベリングシステム

機械の据付時、水平出し(レベリング)は非常に重要な作業ですが、
最新技術ではジャッキ・油圧台・センサーを使った自動水平出しが実用化されつつあります。

手作業では難しかったミリ単位以下の精密な調整も可能となり、
作業時間の短縮・品質の均一化が実現されています。


2. これからの据付業界が目指す方向性

 

◎ 少人数で、安全に、高精度な施工

今後、労働人口の減少に対応するためにも、**“少数精鋭で施工を完遂できる技術”**が必須となっていきます。
そのためには、「AIアシスト×熟練技術者」の融合がカギになります。

  • 搬送ルートの自動最適化

  • 経験に基づく判断をAIがサポート

  • 過去の据付履歴から最適施工手順を提案

こうした“デジタル支援型施工”が、今後の主流になると見込まれています。


◎ データベース化と保守への活用

据付後のアフターメンテナンスでも、デジタル技術が活躍します。

  • 設置状況を3Dスキャンで記録

  • 設備の異常をセンサーがリアルタイム検知

  • 故障リスクの予測と事前通知

これにより、据付業務が「メンテナンス・稼働支援」の起点となる時代が到来しつつあります。


まとめ:技術を恐れず、味方につける時代へ

 

これまで「人の技」が支えてきた機械据付の現場も、いよいよ**“技術と共に進化する時代”**に入っています。

ただし、ロボットやAIが現場のすべてを担うわけではありません。
最終的な判断や状況対応は、今も人間の役割です。

だからこそ、私たち技術者は、

  • 現場経験を活かした判断力

  • 新技術を受け入れる柔軟性

  • データと手作業の融合力

この3つの力を養い、未来の現場にふさわしいプロフェッショナルを目指していくことが求められています。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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たつや鋼建のよもやま話~第5回~

皆さんこんにちは!

 

株式会社たつや鋼建、更新担当の富山です。

 

 

【第5シリーズ】機械搬入・据付に必要な資格とスキル

― 確かな技術と安全意識がプロの証 ―

 

 


第5回のテーマは、「機械搬入・据付に必要な資格とスキル」について。

私たちの仕事は、工場や倉庫、商業施設、発電所など、さまざまな施設へ大型機械を搬入・設置する業務です。
それぞれの機械は重く、繊細で、かつ複雑な構造を持っており、正確な作業と高度な安全対策が不可欠です。

そのため現場では、特定の国家資格・技能講習修了証・専門知識が求められます。今回は、特に重要とされる代表的な資格と、その実際の活用シーンについて詳しくご紹介します。


1. 代表的な資格とその役割

 

✅ フォークリフト運転技能講習

【対象】最大荷重1トン以上のフォークリフト運転

フォークリフトは、機械部品や梱包材、資材などを短距離で安全かつ効率的に搬送するための基本機器です。
搬入現場では、車上からの荷下ろしや現場内の仮置き・仕分けなど、多くの作業で活躍します。

ただし、小さな荷物とは違い、視界不良・バランス崩れ・傾斜地での運転などには特に注意が必要です。
運転技能講習では、基礎操作はもちろん、「荷重バランスの取り方」「事故を防ぐ走行ルール」なども学びます。


✅ 玉掛け技能講習・クレーン運転特別教育

【対象】吊り荷の掛け外し作業・クレーン等の操作

クレーンを使って大型機械を吊り上げ・移動・据え付ける作業は、高所作業・複数人作業・高精度作業の連続です。

  • 「玉掛け」は、ワイヤーやベルトを使って荷物に適切なバランスで吊り具を取り付ける作業のこと。

  • 「小型移動式クレーン」「床上操作式クレーン」など、クレーンの種類ごとに必要な操作資格が異なります。

吊り荷が回転したり、風で振れたり、バランスを崩したりする可能性があるため、吊り上げ時の合図・動線確認・応答連携が現場の安全を左右します。


✅ 電気工事士(第一種・第二種)

【対象】機械の電源配線・接続・試運転調整等

機械の搬入・据付が終わったあと、多くのケースで必要になるのが電気系統の結線・通電テスト・電源調整です。

  • 製造ラインの制御盤と本体の接続

  • 200Vや三相電源の結線・絶縁確認

  • 計器類や安全ブレーカーのチェック

これらは、有資格者でなければ行えない業務が多く、資格の有無がそのまま“信頼の証”となります。

特に「第一種電気工事士」は、工場や大型設備の屋内配線工事も対応可能な上位資格であり、現場責任者クラスには必須となることもあります。


2. 補足資格・安全講習も重要!

 

上記以外にも、現場では下記のような補足的な講習・特別教育が重視されます。

  • 高所作業車運転技能講習(高所据付や点検に必須)

  • 足場の組立等作業主任者(高所機器の設置・解体)

  • 安全衛生責任者教育(元請・下請間での安全管理責任)

  • 職長・安全衛生責任者教育(リーダー格作業員に必須)

「技能」と「安全」を両輪で備えることが、信頼されるプロフェッショナルへの第一歩となります。


3. スキルを高めるためにできること

 

資格取得はゴールではなくスタートです。
実際の現場で活かすためには、次のような努力が求められます。

  • 現場OJTで経験を積むこと

  • 社内・外部研修への参加

  • 先輩作業員からの実技フィードバック

  • 施工マニュアルや最新機器資料の自己学習

こうした日々の積み重ねが、やがて“現場を任せられる技術者”へとつながっていきます。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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