
皆さんこんにちは!
株式会社たつや鋼建、更新担当の富山です。
~「安全第一」はすべての作業の基本~
今回のテーマは、機械搬入・据付工事における安全対策についてです。
製造現場や工場設備の導入時には、大型機械・重量物の搬入や据付が必要となります。
これらの作業は、作業者の身体的リスクや、周囲の設備・建屋に対するダメージを伴う可能性があるため、安全対策が極めて重要です。
「効率よく作業を進めること」も大切ですが、何より優先すべきは“事故を起こさないこと”。
本記事では、実際の現場で想定されるリスクと、その具体的な対策についてご紹介します。
重量物をクレーンやフォークリフトで吊る・持ち上げる作業では、
バランスを崩して機械が転倒したり、落下する危険性があります。
対策:
事前の搬入ルート確認(床の強度、段差、傾斜の確認)
重心と吊り位置の把握:機械図面・重量表をもとに、正しい吊り点を確定
スリング・玉掛け具の点検と正しい選定
据付前に仮置き場所を設定し、安全な段取りで移動する
また、搬入路周辺の障害物の撤去や、通行制限・立入禁止エリアの明示も重要です。
狭小スペースや高所作業、クレーンの旋回範囲に他作業員がいる場合など、
オペレーターとの意思疎通が取れていないことによる事故の発生が懸念されます。
対策:
専任の合図者(玉掛け作業者)を配置し、指示系統を一本化
ハンドサイン・無線機を使った明確なコミュニケーションの徹底
天井クレーン・移動式クレーンの作動範囲を明示し、立入禁止措置を講じる
雨天・強風時など、天候条件によっては作業を延期する判断も必要
クレーン作業では、“声かけ”と“確認作業の徹底”が何よりの安全策です。
据付後に行う配線・電源接続作業では、感電やショート、最悪の場合は火災などの事故リスクが存在します。
対策:
通電前に必ず電源オフを確認(ロックアウト・タグアウト)
絶縁チェック、アース接続確認を事前に実施
配線ルートを整理し、可動部や熱源との干渉を避ける
漏電遮断器・ブレーカーの設置、保護カバーの取り付け
また、電源投入前には必ず複数人でダブルチェックを行うことが推奨されます。
これらのリスクに対する対策は、すべて「段取り八分」とも言える事前準備と、作業中の確認・報連相の徹底がカギになります。
朝礼・KY(危険予知)活動の実施
作業内容・役割分担の明確化
不測の事態への対応計画(避難経路・連絡体制)
「自分は慣れているから大丈夫」と思った瞬間が一番危険です。
安全対策は“できているつもり”ではなく、“実際に徹底されているか”が重要です。
機械搬入・据付作業は、見た目には地味に見えるかもしれませんが、
その裏では多くのリスクに対する配慮と緻密な対応が行われています。
搬入ルートや重心確認による落下防止
クレーン作業の連携強化で接触事故を防止
配線作業の前の絶縁・通電チェックで感電事故の回避
これら一つ一つの積み重ねが、安全・安心な現場づくりと、お客様の信頼につながるのです。
次回もお楽しみに!
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皆さんこんにちは!
株式会社たつや鋼建、更新担当の富山です。
~精度が命!据付から最終調整までの全工程~
今回のブログでは、機械搬入後に行われる据付作業と調整工程の流れについてご紹介します。
機械を正確な位置に設置することは、製造現場や生産ラインにおいて非常に重要です。わずかなズレや傾きが、製品不良や設備トラブル、最悪の場合は重大な事故の原因にもなりかねません。
そのため、据付作業は「ただ置くだけ」ではなく、ミリ単位の精度と慎重な手順が求められます。
据付作業は、大きく以下の4ステップに分けられます。
それぞれの工程には、現場の安全確保と機械精度を両立させるための工夫とノウハウが詰まっています。
まず最初に行うのは、設置場所の確認とレイアウト通りの配置作業です。
図面と実際の現場を照合し、配置ミスを防ぐ
床の状態(平滑性・耐荷重・基礎の有無)をチェック
水準器やレーザー測定器を使用して床レベルの調整を行い、設置面が傾いていないかを確認
この段階でズレがあると、その後の作業や機械精度に大きな影響が出るため、最も慎重に時間をかけるポイントの一つです。
機械の位置が決まったら、次は本体の固定作業に入ります。
アンカーボルトを使って、機械の脚部を床や基礎にしっかり固定
必要に応じて、防振ゴムやパッドを使用して振動対策や水平調整を行う
高精度が求められる機器では、水平器・シムプレートなどを活用し、細かな調整を繰り返す
据付時の固定が不十分だと、機械の振動や微妙な揺れによって徐々に位置ズレや性能低下が発生するため、緩み防止の二重ナットや接着剤の使用などもポイントです。
本体の設置と固定が完了したら、次は機械のライフライン接続に移ります。
電源ケーブルの配線(三相・単相・制御盤の接続)
エアー配管・給排水ラインの接続
各接続部の絶縁確認・漏電チェック・リークテストを実施
機械によっては、通信ケーブルや制御信号線、センサーの調整も必要になります。
また、周囲の設備との干渉がないか、メンテナンススペースが確保できているかもこの段階でチェックしておきます。
全ての接続が完了したら、いよいよ試運転に入ります。
通電・通水・通気を行い、各機能が正常に動作するかを確認
音や振動に異常がないか、モーターやポンプなどの立ち上がり状態をチェック
必要に応じて、制御プログラムの微調整やセンサー感度の補正を実施
お客様と立ち会いのもと、最終確認を行い、操作方法・点検項目の説明と引き渡し
この最終工程では、機械の性能が本来通り発揮できているか、また現場に合わせたチューニングが行われているかが鍵になります。
機械据付は、搬入が終わったからといってすぐに完了するものではありません。
「どこに、どう据えるか」
「水平は取れているか」
「配線・配管は問題ないか」
「稼働時の状態はどうか」――この一つひとつを丁寧に確認しながら進めることが、設備トラブルの防止と長期安定稼働につながります。
次回もお楽しみに!
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