皆さんこんにちは!
株式会社たつや鋼建、更新担当の富山です。
~精度が命!据付から最終調整までの全工程~
今回のブログでは、機械搬入後に行われる据付作業と調整工程の流れについてご紹介します。
機械を正確な位置に設置することは、製造現場や生産ラインにおいて非常に重要です。わずかなズレや傾きが、製品不良や設備トラブル、最悪の場合は重大な事故の原因にもなりかねません。
そのため、据付作業は「ただ置くだけ」ではなく、ミリ単位の精度と慎重な手順が求められます。
据付作業は、大きく以下の4ステップに分けられます。
それぞれの工程には、現場の安全確保と機械精度を両立させるための工夫とノウハウが詰まっています。
まず最初に行うのは、設置場所の確認とレイアウト通りの配置作業です。
図面と実際の現場を照合し、配置ミスを防ぐ
床の状態(平滑性・耐荷重・基礎の有無)をチェック
水準器やレーザー測定器を使用して床レベルの調整を行い、設置面が傾いていないかを確認
この段階でズレがあると、その後の作業や機械精度に大きな影響が出るため、最も慎重に時間をかけるポイントの一つです。
機械の位置が決まったら、次は本体の固定作業に入ります。
アンカーボルトを使って、機械の脚部を床や基礎にしっかり固定
必要に応じて、防振ゴムやパッドを使用して振動対策や水平調整を行う
高精度が求められる機器では、水平器・シムプレートなどを活用し、細かな調整を繰り返す
据付時の固定が不十分だと、機械の振動や微妙な揺れによって徐々に位置ズレや性能低下が発生するため、緩み防止の二重ナットや接着剤の使用などもポイントです。
本体の設置と固定が完了したら、次は機械のライフライン接続に移ります。
電源ケーブルの配線(三相・単相・制御盤の接続)
エアー配管・給排水ラインの接続
各接続部の絶縁確認・漏電チェック・リークテストを実施
機械によっては、通信ケーブルや制御信号線、センサーの調整も必要になります。
また、周囲の設備との干渉がないか、メンテナンススペースが確保できているかもこの段階でチェックしておきます。
全ての接続が完了したら、いよいよ試運転に入ります。
通電・通水・通気を行い、各機能が正常に動作するかを確認
音や振動に異常がないか、モーターやポンプなどの立ち上がり状態をチェック
必要に応じて、制御プログラムの微調整やセンサー感度の補正を実施
お客様と立ち会いのもと、最終確認を行い、操作方法・点検項目の説明と引き渡し
この最終工程では、機械の性能が本来通り発揮できているか、また現場に合わせたチューニングが行われているかが鍵になります。
機械据付は、搬入が終わったからといってすぐに完了するものではありません。
「どこに、どう据えるか」
「水平は取れているか」
「配線・配管は問題ないか」
「稼働時の状態はどうか」――この一つひとつを丁寧に確認しながら進めることが、設備トラブルの防止と長期安定稼働につながります。
次回もお楽しみに!
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